色鉛筆画・制作過程(第6回)

ようやく全体にしっかり色が入りました。

空の星と、少女の周りに漂う光の粒は、練りゴムや電動消しゴムを使って白く抜きます。
絵の具なら、スパッタリングで簡単に満天の星空を描けますが、色鉛筆では残念ながら一個一個描くしかありません。
その分、配置に気配りが行き届くので、そういうものと割り切ってコツコツやります。

こうして完成図が明確になると、同時に仕上がりレベルも見えてきて、ちょっと冷静になります。
前もって下絵を作って、それを横目に見ながら描き進めるので、「全然ダメ」という惨状になることは滅多にありませんが、だいたいいつも「まあ、当たらずとも遠からずだな」というところに落ち着きます^^;

ここからもう一度全体に戻って、細部の描き込みや気になるところの修正をしていきます。
描いた直後は、「うん、がんばった、こんなもんでしょ」と甘い判断になりがちなので、一度時間を置くのも有効です。
「絵を寝かす」という言い方をしますね。
パッと見の第一印象で違和感を覚えたところを一個ずつ潰していくことで、少しずつ完成度が上がってきます。
ここが正念場です。

 
~明日、最終回