思い出の画集

20代の頃は、とにかく画集をたくさん買ってました。
今のように、YOUTUBEでプロが惜しげもなく描いてる手順を公開してくれるような恵まれた時代ではなく、webの画像も低解像度で細部や筆跡なんか全然わからなかったので、なんとかヒントを見つけようと、気になる画家・イラストレーターを見つけては、とりあえず画集を買う。
まだamazonが世界を支配する直前くらいの時期だったので、よく洋書を探しに新宿紀伊国屋や神保町の古本屋回りもしました。
リアル系ファンタジーアートが好きだったので、主にアメリカのイラストレーターを追いかけていて、Frank FrazettaやBoris Vallejoは当然として、当時はトレーディングカードゲームのMagic;the Gatheringがファンタジーアートの総本山といった存在だったので、ここに採用されるイラストも毎回要チェックでした。

そんな中で、もっともお世話になったのが、毎年発行の「SPECTRUM:The Best In Contemporary Fantastic Art」でした。
アメリカのファンタジーアート年鑑とでもいえばいいでしょうか。

以前の日記で少し触れたことがありますが、1から16までのうち7だけがずっと抜けていたのを、いい加減揃えようと思い、中古で購入。
ようやく、穴が埋まりました。

久しぶりに見てみると、やっぱりすごい。
たまに原点を振り返ると、自分を客観的に見直すことが出来て、今何をすべきかがはっきり見えてきます。

17以降をこれから揃えるつもりはありませんが、今手元にある16冊は、きっと生涯手放さないと思います。