絵画制作一覧

油絵の具の乾燥&日展

寒くなってきました。
朝夕は室温が20℃を切ります。

それに合わせて、油絵の具の乾燥がずいぶん遅くなってきました。
夏場は、スタンドリンシード+ポピーという遅乾コンビでも翌日にはしっかり乾燥していたのに、最近では翌々日でも少しべとつく感じで、ウルトラマリンブルーの直塗りなんかした日には、一週間経っても、指に付く状態です。

油絵の具は、気温が10℃上がると乾燥時間が半分になるとどこかで読んだことがあるのですが、場合によってはそれ以上に影響があるようです。
さすがにこれでは埒があかないので、リクインを少し混ぜて調整したりしていますが、これもいれすぎると描いている途中で固まってくるので、難しいところです。

さて、先日、日展に行ってきました。
さすがは数ある公募展の中でもトップクラスの権威ある展覧会というだけあり、名のある画家の出展も多く、また初入選作の中にも、とても魅力的な作品が多くありました。
洋画の出展作はほとんどが具象絵画ですが、写実的なものから印象的なものまで多彩な作品が並び、改めて「自分はどういう絵が好きなのか」を再認識することができました。

そろそろ来年3月の白日会展のことも考え始めなければならない時期。
どうやら今年も、描きかけに埋もれながらの年越しとなりそうです。


アクリル絵の具あれこれ

新発見…ではないのですが、ゴールデン(日本代理店はターナー)の技術情報が実はかなり充実していて、少しでもアクリル絵の具に縁のある人にとっては、まず読んでおいて損のない内容が盛りだくさんです。

ゴールデン・テクニカルインフォメーション
http://www.turner.co.jp/art/golden/technicaldata/justpaint/jpindex.html

「油絵の具をアクリル絵の具と使う」(最新記事より)
http://www.turner.co.jp/art/golden/technicaldata/justpaint/jp24/jp24article2.html

日本ではリキテックスの圧倒的知名度に押されて、完全にマイナー扱いのゴールデンですが、こういう技術情報を堂々と公開する姿勢は、とても好感が持てて、ちょっと応援したくなります。

※リキテックスも本国の英語サイトには、結構読み応えのありそうな記事もあるのですが、やっぱり英語で読むのは大変。いつかじっくり腰を据えて読んでみようとは思うものの、なかなか手が回りません。


ルフラン・チタニウムホワイト

ルフランの油絵の具を愛用する者として、せっかく知り得た情報なので記しておきます。

ルフラン専門家用油絵の具のチタニウムホワイトは、メーカーサイトの組成表や日本語版のカタログ(今もあるのかな、うちにあるのはもう何年も前のものですが)では、顔料がPW6(二酸化チタン)のみとなっていますが、実際にはPW4(酸化亜鉛)が含まれています。含有率は10%以下ということです。
実際の絵の具のチューブは2年くらい前からPW6とPW4の両表記になっているので、現物を手にとって確認すればわかることですが、カタログ類は昔の表記基準のままなので、純粋なチタニウムホワイトと思って買うと失敗します。要注意です。

ちなみに表記の変更は、表記基準が変わったためのようで、組成自体は変更ないそうです。つまり昔からずっと酸化亜鉛は入っていた、ということ。

酸化亜鉛(ジンクホワイト)の弊害については、ホルベインが特に注意喚起に熱心な一方、マツダはほとんど無視状態。海外メーカーもあまり気にしていない様子で、ほとんどのホワイトがジンクホワイトとの混成です。

写実派の専門家はシルバーホワイトを使う、抽象派はそんなこと気にしない、初心者はそもそもそんなことわからない、であまり大きな問題にはならないのかもしれませんが、自己流で変な描き方をしていると、そういう需要の谷間にはまり、苦労するハメになります。

純粋なチタニウムホワイトで、ルフランのようなクリーミーな練りのものがあったらどなたか教えてください。